Zレンズ初のマイクロレンズ(マクロレンズ)がついに発売されました。

中でも前人気の高い、「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」を買いましたので、レビューしてみたいと思います。

ちなみに、ニコンではマクロレンズのことをマイクロレンズと呼びます。これはニコンが、レンズに並々ならぬ想いがあるからです。”マクロ”レンズの定義は、原寸大以上の倍率が得られる顕微鏡のようなレンズのことを指します(拡大光学系)。現在各社が出しているマクロレンズは、等倍撮影ができるレンズ(縮小光学系)であり、厳密には「マクロレンズではない」のです。単に接近撮影ができるというだけでマクロレンズと呼んでいるそうですが、顕微鏡も作るニコンとしては定義に反するのにマクロと命名するわけにはいかない。そのため、ニコンでは「マイクロレンズ」と呼んでいるそうです。(参考:https://news.mapcamera.com/maptimes/%E7%AC%AC37%E5%9B%9E%EF%BC%9A%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA%E4%BB%8A%E6%98%94%E7%89%A9%E8%AA%9E/

さて本体ですが、スペックよりも軽く感じます。普段 50mm f/1.2を使っていますが、レンズ交換した途端に「軽っ!」と声を上げてしまいました。

写真を見るとわかりますが、保護フィルターはKenko PRO1D 62mmを使用しています。本当はニコン純正のARCREST 62mmを付けたかったのですが、予算面で断念。以前使っていたPRO1Dを引っ張り出したというわけです。

レンズフードも考えられていて、レンズ先端から50cmのところまでフードで覆われるようになっています。最短撮影距離は0.29mなので、最短で撮ろうと思うとフードは外したほうがいいのですが、近づき過ぎを防ぐには良いフードだと思います。

ご覧ください、この描画力。等倍撮影なのにもかかわらず、105mmという焦点距離のためにそこまで近づかなくても良い。そしてピント面からのなめらかなボケ方。さすが「美・ボケ」するレンズと呼ばれるだけあります。

今まで一度もマイクロレンズを使ったことはなかったのですが、これは新たな撮影に目覚めそうです。

 

ちなみに、ポートレートで使ってもとても良い写りをしてくれます。まだ写真はお出しできませんが、また1日1ポトレでお披露目できると思います。その際は、ぜひ撮影データも御覧ください。

初のマイクロレンズ、初の105mmということで、しっかり楽しんでいきたいと思います。